君の向こうのココロ
理緒はうつむいたまま泣いている。
押し殺さないで…自分を…。
僕は自然と理緒を抱き締めてた…。
「理緒らしくなってほしい。傷つくのは僕だけで良い。」
「先輩…。」
理緒が僕の顔を見上げた…。
「今、また、抱き締めてもらえて、夢なんじゃないかなって、思ってます。」
「夢じゃないよ。」
「このホッとする感じ、とても懐かしいの…」
「ホッとしてくれてる?」
「うん。あの頃に戻れるのなら…そうしたいくらい。」
僕は今までこんなにもはっきりと、自信を持って人に話をした事はないと思う。
でも、今でなきゃ、また後悔する。
また貴くんに怒られてしまう。
それに、こんなにも弱っている理緒をほっとけないよ。
「神村から精神的に嫌なことされたのは、誰からみても理緒が悪い事ではないって言えると思う。
そこをねじ曲げて考えていて、楽ならそれでいいと思うよ。」
「今先輩が、そういってくれてココロが軽くなった気がする。」
「晴夏と奏太がそばにいてくれるためには、神村のそばにいなきゃいけないんだって、強く思ってた。」
押し殺さないで…自分を…。
僕は自然と理緒を抱き締めてた…。
「理緒らしくなってほしい。傷つくのは僕だけで良い。」
「先輩…。」
理緒が僕の顔を見上げた…。
「今、また、抱き締めてもらえて、夢なんじゃないかなって、思ってます。」
「夢じゃないよ。」
「このホッとする感じ、とても懐かしいの…」
「ホッとしてくれてる?」
「うん。あの頃に戻れるのなら…そうしたいくらい。」
僕は今までこんなにもはっきりと、自信を持って人に話をした事はないと思う。
でも、今でなきゃ、また後悔する。
また貴くんに怒られてしまう。
それに、こんなにも弱っている理緒をほっとけないよ。
「神村から精神的に嫌なことされたのは、誰からみても理緒が悪い事ではないって言えると思う。
そこをねじ曲げて考えていて、楽ならそれでいいと思うよ。」
「今先輩が、そういってくれてココロが軽くなった気がする。」
「晴夏と奏太がそばにいてくれるためには、神村のそばにいなきゃいけないんだって、強く思ってた。」