君の向こうのココロ
あの頃に今の僕がいるのなら



君の気持ちを確かめてた。



冬の寒空の下で傷ついた君を抱きしめて、キスしただろう。




なぜ わかってあげられなかったんだろう。




聞いてあげられなかったのだろう。




あの頃からの君の愛を独り占めしていれば、




君は今傷つき片翼を失うことなんてなかったと言えるのに…




誰かの君に手を出すのは僕には出来なかった。




僕は怖かったんだ。



怖かったんだ…。



君に触れることが



怖かったんだ…。
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