7月7日にもう一度、
6月9日
6月9日
ハルの担当医に
「君がハル君と恋人関係にあったことはまだ言わないでほしいんだ」と言われた。
「なんで」「どうして」そう言いたかったけど、
「ハル君を今混乱させてはいけないと思うんだ。どこかほかの部分も記憶の抜けがあるかもしれない。それに体調だって万全じゃない。だから今は言わないでほしい」
そういわれてしまったら私はただ頷くしかできなかった。
これでほんまによかったかんか、わからん。
ただ、これでほんまにハルとのかかわりがなくなってしまったように思えて少し怖くなった。
だって、ハルが私のことを思い出さなくても、むしろ思い出さなければハルは今までなんら変わりのない生活を送れるのだから。