響子様の好きな人
そして次の日。

優奈さんは朝から私の家にお見えになりました。

部屋にお招きをして、お茶をしながら今後の行動について話し合いをさせていただきました。

部屋には私のお世話をするために鈴木がいるのですが、彼に構わず優奈さんは葵さんのお話を始めております。

これは……鈴木に知られてしまいましたわね。

なにか面倒なことにならなければ良いのですがなどと思っていると。


「理樹兄。理樹兄からもなんか言ってあげて」


「いや……俺は」


「響子の執事なんでしょ?お嬢様の幸せは願うんでしょ?」


「それは願うけども」


「ならアドバイスとかしてあげて」



優奈さんってば、鈴木を巻き込んで話を進めておりますわ。


これはもう強引すぎますわ。
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