響子様の好きな人
「何故葵さんがいるのですか!!」



出来るだけ小さな声で優奈さんに疑問をぶつけました。

ドアの向こうには葵さんがいるので迂闊に大声が出せませんわ。



「私も知らない。言っておくけど、本当に里紗だけにしか声をかけてないからね?」


「あぁ、心の準備が何一つ出来ておりませんわ」


「ま、なるようになれ!でしょ。ドア開けるね」



そういうと、私の返事もなしに再びドアが開かれました。

何も準備は出来てないけどせっかく葵さんが来たからには、最高のおもてなしをしなくては。



「鈴木!全員分のお茶とお菓子用意しなさい」


「分かりましたお嬢様。それでは皆様をお部屋までご案内、よろしくお願い致します」


「わ、分かったわ」



お茶菓子は何とかなりそうね。

こうして、突然の4人の来訪者を私の部屋までご案内させていただきました。

ちなみにここまでこのメンバーできた経緯をお聞き致しましたわ。
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