響子様の好きな人
里紗さんの話によるとーー……。
【Side 里紗】
ピロリン。
「あれ、LIMEだ」
誰からだろう。
あ、優奈さんだ。
なになに……。
『響子と葵くんのことで作戦会議を立ててるんだけど、いい案が浮かばないから良かったら里紗の知恵を貸してほしいな』
「バカ兄貴のことか」
響子さんは何故だかバカ兄貴のことが好きらしい。
その事は優奈さんから聞いてはいたけど、このバカ兄貴のどこがいいのやら。
確かに明るくて爽やかで顔は悪くないけど……性格はちょっと癖があるけど、悪くは無いほうだけど!!!
響子さんあんなに美人なんだから、もっといい人がいるはずなのになぜ。
「里紗ー。これからご飯食べに行くけど行くー?」
我が家に入り浸っている幼馴染みの瑞希がそういう。
いつもなら喜んで一緒に行くというけど今日はやめておこう。
「行かない。私これから出かける」
「え?里紗ちゃんどこ行くのー?」
こいつも入り浸っていたのか。
そう思いながらニコニコ笑顔の明良を見る。
こいつに行き先を教えたら絶対に面倒くさいことになる。
【Side 里紗】
ピロリン。
「あれ、LIMEだ」
誰からだろう。
あ、優奈さんだ。
なになに……。
『響子と葵くんのことで作戦会議を立ててるんだけど、いい案が浮かばないから良かったら里紗の知恵を貸してほしいな』
「バカ兄貴のことか」
響子さんは何故だかバカ兄貴のことが好きらしい。
その事は優奈さんから聞いてはいたけど、このバカ兄貴のどこがいいのやら。
確かに明るくて爽やかで顔は悪くないけど……性格はちょっと癖があるけど、悪くは無いほうだけど!!!
響子さんあんなに美人なんだから、もっといい人がいるはずなのになぜ。
「里紗ー。これからご飯食べに行くけど行くー?」
我が家に入り浸っている幼馴染みの瑞希がそういう。
いつもなら喜んで一緒に行くというけど今日はやめておこう。
「行かない。私これから出かける」
「え?里紗ちゃんどこ行くのー?」
こいつも入り浸っていたのか。
そう思いながらニコニコ笑顔の明良を見る。
こいつに行き先を教えたら絶対に面倒くさいことになる。