響子様の好きな人
「ふーん、なるほどね。ねぇ、里紗ちゃん」


「やだ」


「オレまだ何も言ってないじゃん」


「明良が言うことだいたい分かるもん。やだよ。私はい・や・だ!」


「えーいいじゃん。響子ちゃんいるんでしょ?俺も連れていってよ!」


「いやーーーーー!!!」



やっぱりバレてた。

でも絶対に連れていかない。

響子さんも面倒だって思うはず。



「明良が行くなら俺も行きたい……とかおもうんだけど……」



予想もしない方向から声が発せられた。
< 35 / 122 >

この作品をシェア

pagetop