響子様の好きな人
「……様。……お嬢様!!」


「はっ!!」


完全に意識がどこかへ飛んでおりましたわ。


「お嬢様。一体ティーカップにいくつ角砂糖を入れるおつもりですか?」


「え?角砂糖?」


手元をよく見るとティーカップに角砂糖がぎっしりと入っておりました。

しかももうひとつ入れようと角砂糖が乗っているスプーンを持っている私。


「な、なななぜ角砂糖がこんなにも!?こ、これでは飲めないじゃない!鈴木!」


「落ち着いてください!襟元を引っ張らないでください!!」


「これは失礼……」


ティーカップは鈴木に下げさせましょう。

全く私は何をしているのかしら。
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