響子様の好きな人
目が合うと葵さんは私に微笑んできましたわ。


もう、悩殺です。



爽やかです。




はっ!!

これではいけませんね。

せっかく葵さんが来てくださったんですからお話をしなくては。

私はそっと葵さんの近くに行き、当たり障りのないお話をさせて頂きました。


「葵さんもお菓子を食べます?」


よし、噛みませんでしたわ。


「うん。どれがオススメ?」


「えっとですね……このクッキーなんかはとても美味しいですわよ」


「へぇ、変わった形をしてるんだね。それじゃ1つ」




「「あっ」」



手が触れてしまいました。
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