響子様の好きな人
声の源を辿っていくと、そこには肩を震わせて笑っている葵さんがおりました。



「な、何を笑っているのですか?」


「……っく。いや、だって……ふふ。響子ちゃん、真面目に考え……て……ふふふっ」


「え?何がダメなんですの!?」



笑いのツボが全然わからないのですが。



「2人が知り合った理由知りたいではありませんか。それを考えていただけですのに」


「……それで、鈴木さんも明良のような格好を?」


「服装とかが共通点か……と。って、ええええっっ!!な、な、なぜそれを!?」


「全部口から出てたよ。……ふふっ。響子ちゃん相変わらず、面白い……ね。ふふっ」



あぁ。穴があったら入りたい。



なんという失態を!!!



よく見ると皆さんに肩を震わせて笑っているではありませんか。



は、恥ずかしい。



「ちなみに藤堂くんと何故お知り合いなのかというと、優奈と藤堂くんの中学が一緒だったからですよ。この2人、意外と仲いいんですよ」


「へ、へぇ……」



とりあえずなぜお知り合いなのか分かりましたが、もう恥ずかしさであまり内容が頭に入ってこないのです。




次に行きましょう!次に!
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