響子様の好きな人
七夕物語。


織姫と彦星が年に1度しか会うことを許されないお話。

365日ある中でたった1日しか会えないなんて辛いですし、寂しいですわ。

愛しい人なら尚更。

そう考えると私は幸せ者かも知れません。



「学校で葵さんに会えるのはとても……嬉しいです」



葵さんに会えると思うだけで、毎日が幸せなのです。

夢のようなのです。



「俺も……」



ゆっくり、ゆっくりと私は彼の方を向きました。
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