響子様の好きな人
「うぅ。優奈さんは意地悪です」


「意地悪じゃないわよ。ほら、私と色違いじゃない」


「浴衣なんて来てどこへ行くというのですか……」



そうです。

私は先ほど優奈さんに服を脱がされ……というと少々語弊があるかもしれませんが(結局自分で着替えたので)いつも着ない浴衣に身を包んでおります。

一体何がどうなってこんなことに。

優奈さんは何も説明してくださらず、付いてきてと言うだけです。

そして!彼女に連れられるまま足を運んだのは、家の近くにある神社でした。
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