響子様の好きな人
「それに、俺は2人の方が……」


「え?」


「あ、いや。その……2人がいいなって思って」


「ふっ、2人!?」



それって……私と2人きりがよいということでしょうか?


そんなことを言われるとは思っても見ませんでした。


少しうぬぼれてしまいそうです。



「あー……えっと。そ、そうだ!射的!射的やらない?」



焦った様子を見せながら、少し先の射的場を指さす彼。


普段は見れない林檎のように染まった彼。


気づけばその真っ赤に染まった彼の頬に触れておりました。
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