きさらぎの眼
夕霧は私の顔をじっと見つめると
地面にひれ伏した

驚いて一瞬の呆然とする。

夕霧「キサラギの姫君よ昨日の非礼、どうかお許しください。
姫の覚醒を抑える為にはやむおえなかったのです。姫の体に傷をつけてしまった事一生かけて償う所存にございます」

やはりもう一度聞いても
兄の声にそっくりだ。
でも容姿は全く違う。
兄は黒毛で青みがかった瞳で何より人間だった。
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