きさらぎの眼
京「私のことを本当の兄妹として見てくれていたということ?」
溢れ落ちるようにそう口にすると
夕霧は僅かな沈黙のあと
しっかりと頷いた。
込み上げた疑念は不思議と
ストンと落ち着いた
兄とは実の兄妹ではなかった悲しみより
兄が無事だった安堵で胸がいっぱいだった。
何が起きているのか分からないけど
家族が生きていた。
今はそれだけで十分だった。
溢れ落ちるようにそう口にすると
夕霧は僅かな沈黙のあと
しっかりと頷いた。
込み上げた疑念は不思議と
ストンと落ち着いた
兄とは実の兄妹ではなかった悲しみより
兄が無事だった安堵で胸がいっぱいだった。
何が起きているのか分からないけど
家族が生きていた。
今はそれだけで十分だった。