きさらぎの眼
だけど寂しくはない。
物心ついた頃から兄の悠人(はると)が
私の親がわりをしてくれていたからだ。

悠人「京(みやこ)、
お前今日から15才だったか?」

京「ふっふっふ!そうだよ!
何か言うことないの?」

悠人「恩着せがましいヤツ。
まあおめでとさん」

兄はポンと頭に何かを乗せてきた
訝しげに頭から下ろすと
シンプルな包装の小さな小包だった。


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