きさらぎの眼
兄は何事もなかったようにまた小憎らしい
笑みを浮かべながら食器を片付け始めた。

兄は背中を向けたまま少し落ち着いたトーンで続ける

悠人「今日は外に出るなよ。嵐が来る」

そう言われて外を見る、
窓越しに見た空は雲ひとつない快晴だった。
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