クロネコ童話
そんな15匹を見送って、皇帝と女王の横に控えていた二匹が口を開きます。
「よろしいのですか、魔術師をつけてしまって」
と言ったのは金バッジにⅡと掘られたクロネコ。
そして、
「ふむ。少々軽率ではありませんかな?」
と小首をかしげたのは、金バッジにⅤと掘られたクロネコです。
Ⅱのクロネコは女教皇、Ⅴは法王と呼ばれていました。
皇帝クロネコは、ゆったりと背もたれに身を任せます。
「僕らご主人と、このカフェあってのぬいぐるみなのだからね。尽力は惜しまないさ」
「それに、魔術師が手伝うコーヒーだなんて、傑作に違いないでしょう?」
女王クロネコの付け足しもあって、女教皇と法王は、顔を見合わせました。
その顔には、ちょっぴりの不安と、大きな興味が浮かんでいます。
「ちょっと……」
「見守りに行きますかな」
そんな二匹を、やっぱり皇帝と女王は、優しく見送りました。
「よろしいのですか、魔術師をつけてしまって」
と言ったのは金バッジにⅡと掘られたクロネコ。
そして、
「ふむ。少々軽率ではありませんかな?」
と小首をかしげたのは、金バッジにⅤと掘られたクロネコです。
Ⅱのクロネコは女教皇、Ⅴは法王と呼ばれていました。
皇帝クロネコは、ゆったりと背もたれに身を任せます。
「僕らご主人と、このカフェあってのぬいぐるみなのだからね。尽力は惜しまないさ」
「それに、魔術師が手伝うコーヒーだなんて、傑作に違いないでしょう?」
女王クロネコの付け足しもあって、女教皇と法王は、顔を見合わせました。
その顔には、ちょっぴりの不安と、大きな興味が浮かんでいます。
「ちょっと……」
「見守りに行きますかな」
そんな二匹を、やっぱり皇帝と女王は、優しく見送りました。