見守る恋じゃダメですか
#2
「取り乱しちゃってごめん…」
「謝らなくてもいいです」
何で優しい声を掛けてくれるの?
何で彼は怒らないの?
「ねぇ、ちょっと独りにさせてくれない?」
彼の手は私の手を握っていた。
離さぬよう力強く。
もうこれ以上醜い姿なんて見られたくない。
時間が欲しい。
またいつも通り笑えるように…
「嫌です。離しません」
彼は握っている手に力を込めた。
私はそれを外そうともがくが、やはり男の人の力には敵わない。
私は唇を強く噛み締め俯く。
こんなの輝琉君にも失礼すぎる。
最低だ。
輝琉君を傷つけるだけで私は他に何もできない。
「謝らなくてもいいです」
何で優しい声を掛けてくれるの?
何で彼は怒らないの?
「ねぇ、ちょっと独りにさせてくれない?」
彼の手は私の手を握っていた。
離さぬよう力強く。
もうこれ以上醜い姿なんて見られたくない。
時間が欲しい。
またいつも通り笑えるように…
「嫌です。離しません」
彼は握っている手に力を込めた。
私はそれを外そうともがくが、やはり男の人の力には敵わない。
私は唇を強く噛み締め俯く。
こんなの輝琉君にも失礼すぎる。
最低だ。
輝琉君を傷つけるだけで私は他に何もできない。