見守る恋じゃダメですか
泣き顔を見せるのは
#1
彼と別れた後、1人夜道を歩いた。
拭っても拭っても溢れてくる涙が歩く度、地面に落ちる。
気持ちを落ち着かせようとネックレスを握りしめた。
涙以外で地面にポツリと染みを作った。
ふと空を見ると雪が降り始めてきたのだった。
「流石に寒いな…」
早く帰ろうにも隣は佑斗の家で何だか気まずい。
だからと言って行く場所などないのだけれど…
そんなことを足を止めて考えていれば、私の携帯が鳴った。
相手も見ずに携帯に耳をつける。
『夏華、大丈夫ですか?』
何でこのタイミングで彼は電話をくれたのだろうか…
その声で再び涙が溢れ出す。
「…輝琉の声、落ち着くね」
『今どこにいるんですか?』
彼の言葉で視線を探るように動かせば、
知らない間に学校まで来ていた。
拭っても拭っても溢れてくる涙が歩く度、地面に落ちる。
気持ちを落ち着かせようとネックレスを握りしめた。
涙以外で地面にポツリと染みを作った。
ふと空を見ると雪が降り始めてきたのだった。
「流石に寒いな…」
早く帰ろうにも隣は佑斗の家で何だか気まずい。
だからと言って行く場所などないのだけれど…
そんなことを足を止めて考えていれば、私の携帯が鳴った。
相手も見ずに携帯に耳をつける。
『夏華、大丈夫ですか?』
何でこのタイミングで彼は電話をくれたのだろうか…
その声で再び涙が溢れ出す。
「…輝琉の声、落ち着くね」
『今どこにいるんですか?』
彼の言葉で視線を探るように動かせば、
知らない間に学校まで来ていた。