黒猫系男子は今日も気まぐれ!?
 

夕飯を食べ終え、お風呂に入った私は自分の部屋へ行き、今日起きた出来事を思い出す。

まだ暑いというのに中野さんは、長袖にカーディガンを羽織り、男子のわりには長めの黒髪から覗く目元は黒髪と同様に真っ黒で綺麗な目をしていた。
窓際で逆光を浴びてるのにもかかわらず、その目はキラキラと輝いていたと思う。

同じクラスにそんな子がいたなんて。
私はあまり周りを見ないタイプだ。友達も狭く深くをモットーにやってきた。
だから、中野さんの名前を聞いても正直顔がピンとこなかった。

また、目が合わないかな。
無意識にそう思った。

濡れた髪の毛をドライヤーで乾かした時には、もう、完全に中野さんのことが頭から離れなかった。

ベットへ横になり寝ようとする。
けど、気持ちがたかぶり何だか寝つけない。

早く、明日学校に行きたい。

もう一度中野さんの目を見たい。
今までこんな体験したことなかったのにどうしたんだろう…。
上手く言葉に出来ないそわそわとした感情の答えを、私は必死に探したけど答えは出てこなかった。

そして、そうしているうちにまぶたは自然と閉じ、夢の世界へ落ちていった。

 
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