Dance in the rain
◇◇◇◇
控室に指定された、デラックスサイズの部屋に。
翔也の名前で、衣装はもう届いていた。
シルバーにもゴールドにも見える、光沢のある生地のせいかな。
薄暗い部屋の中、そこだけ発光してるみたい。
胸元は、エレガントなカーブを描くオフショルダー。
バストの下には、すぐ切り返しがあって。
ふわりと裾へ流れていく。
うねる波のように長さを変化させた裾には、
ドロップ型のクリスタルが、いくつも縫い付けられていて。
揺らすとシャラシャラって涼しげな音を響かせた。
これが、翔也の生み出したデザイン……
「素敵……」
潤子さんが、べた褒めしてたのも頷ける。
必ず、このドレスに恥ずかしくない踊りを。
そう心に誓いながら、窓の外を見た。
降り始めた雨は、かなり勢いを増していて。
完全に野外開催は無理っぽい。
残念だけど、あたしは、あたしができることをやるしかない。
心を決めて、洋服を脱ぎ始めた。
控室に指定された、デラックスサイズの部屋に。
翔也の名前で、衣装はもう届いていた。
シルバーにもゴールドにも見える、光沢のある生地のせいかな。
薄暗い部屋の中、そこだけ発光してるみたい。
胸元は、エレガントなカーブを描くオフショルダー。
バストの下には、すぐ切り返しがあって。
ふわりと裾へ流れていく。
うねる波のように長さを変化させた裾には、
ドロップ型のクリスタルが、いくつも縫い付けられていて。
揺らすとシャラシャラって涼しげな音を響かせた。
これが、翔也の生み出したデザイン……
「素敵……」
潤子さんが、べた褒めしてたのも頷ける。
必ず、このドレスに恥ずかしくない踊りを。
そう心に誓いながら、窓の外を見た。
降り始めた雨は、かなり勢いを増していて。
完全に野外開催は無理っぽい。
残念だけど、あたしは、あたしができることをやるしかない。
心を決めて、洋服を脱ぎ始めた。