Dance in the rain
乾いたシーツの上に横たえられて。
どこを見ていいのかわからず、浅い呼吸を繰り返していると。
バスローブの紐が、ためらいもなく解かれて。
服を脱ぎ捨てた翔也が、あたしに覆いかぶさった。
素で感じる、なめらかな肢体。溶けあう体温。
繰り返される甘いキスに、全身が溶けていく。
まるでコーヒーに落とされた角砂糖みたいに。
好き、も、愛してる、も。
そんな言葉は何もなかった。
でも、そんなもの、いらない。それでいい。