Dance in the rain
4. 疾風雲
「オムライスセットですね。少々お待ちください」
テーブルにお冷とおしぼりを置きながら、あたしはお客に笑顔を向けた。
“雨音”で働き始めて、あっという間に2週間。
メニューも頭に入ってきたし、スタバとは違うエスプレッソマシンにも慣れてきたし。
これならなんとか続けられそう。
って、ちょっとホッとしてるところ。
「すみませーん」
声の方を振り返り、「今伺います」って叫んだ。
オーダーストップも間近な19時を過ぎても、
店内はお客さんでかなり埋まってる。そのほとんどが女性だ。
マスターこだわりのコーヒーや料理、純さんお手製のスイーツが評価されてる、っていうのももちろんだけど。
やっぱり一番の理由は……
「ねえ、あなたほんっとに純様の彼女じゃないのよね?」
「はいっ、ほんとにほんとに、違います!」
オーダーそっちのけですごんでくるお客に、こくこく、何度も頷く。
そして、脳内‘仁科兄弟総選挙’の純さん欄に1票を追加した。
やっぱり純さん押し、強し。
テーブルにお冷とおしぼりを置きながら、あたしはお客に笑顔を向けた。
“雨音”で働き始めて、あっという間に2週間。
メニューも頭に入ってきたし、スタバとは違うエスプレッソマシンにも慣れてきたし。
これならなんとか続けられそう。
って、ちょっとホッとしてるところ。
「すみませーん」
声の方を振り返り、「今伺います」って叫んだ。
オーダーストップも間近な19時を過ぎても、
店内はお客さんでかなり埋まってる。そのほとんどが女性だ。
マスターこだわりのコーヒーや料理、純さんお手製のスイーツが評価されてる、っていうのももちろんだけど。
やっぱり一番の理由は……
「ねえ、あなたほんっとに純様の彼女じゃないのよね?」
「はいっ、ほんとにほんとに、違います!」
オーダーそっちのけですごんでくるお客に、こくこく、何度も頷く。
そして、脳内‘仁科兄弟総選挙’の純さん欄に1票を追加した。
やっぱり純さん押し、強し。