私と二人の物語
第9章
つくしさんの冬休みも終わり、彼女が京都に戻ることになった。
勉さんのところに新年の挨拶は行ったので、その時にちょっと新年会みたいにはなったけど、その後に、つくしさんとは悟も私も特にゆっくり会っていない。
私は、どうしようか悩んだけど、やっぱり悟に相談してみようと思った。
私たちはリビングでお茶をしていた。
「ねえ、悟」
「ん?」
彼は私が呼んだ時にちょうどカヌレを手に取った。
私は、そのカヌレを見つめた。
「えっと、これ…」
「食べて」
そう言ってにこっとした。
「あ、うん」
悟はカヌレを口に頬張った。
今ではわかるけど、悟には大好物らしい。
まあ、私も好きだけど。
もぐもぐと口を動かして、胸を叩いて、珈琲飲んで、それが少し落ち着くと、
「で、な、なに?」
と言いながら胸をさすっていた。
「あはは、ごめん」
私はぺこりと頭を下げて笑った。
「つくしさん、京都に戻ると、そんなに来れないんでしょ?」
「まあ、たかが1時間の距離とはいえ、そろそろ大学も忙しいだろうから、そうだね」
「だからね、ちょっと送迎会というか、そういうのどうかな?と…」
「ああ、いいね、それ」
悟には、私ほど考えての台詞ではないと思った。
つくしさんが、その話に乗るかは聞いてみないとわからない。
その夜、悟が電話をしたら、勉さんも一緒に来ることになってOKということになった。
その勉さんもというのは、つくしさんが言い出したらしい。
何となく彼女の気持ちがわかったし、それもいいかと思った。
勉さんのところに新年の挨拶は行ったので、その時にちょっと新年会みたいにはなったけど、その後に、つくしさんとは悟も私も特にゆっくり会っていない。
私は、どうしようか悩んだけど、やっぱり悟に相談してみようと思った。
私たちはリビングでお茶をしていた。
「ねえ、悟」
「ん?」
彼は私が呼んだ時にちょうどカヌレを手に取った。
私は、そのカヌレを見つめた。
「えっと、これ…」
「食べて」
そう言ってにこっとした。
「あ、うん」
悟はカヌレを口に頬張った。
今ではわかるけど、悟には大好物らしい。
まあ、私も好きだけど。
もぐもぐと口を動かして、胸を叩いて、珈琲飲んで、それが少し落ち着くと、
「で、な、なに?」
と言いながら胸をさすっていた。
「あはは、ごめん」
私はぺこりと頭を下げて笑った。
「つくしさん、京都に戻ると、そんなに来れないんでしょ?」
「まあ、たかが1時間の距離とはいえ、そろそろ大学も忙しいだろうから、そうだね」
「だからね、ちょっと送迎会というか、そういうのどうかな?と…」
「ああ、いいね、それ」
悟には、私ほど考えての台詞ではないと思った。
つくしさんが、その話に乗るかは聞いてみないとわからない。
その夜、悟が電話をしたら、勉さんも一緒に来ることになってOKということになった。
その勉さんもというのは、つくしさんが言い出したらしい。
何となく彼女の気持ちがわかったし、それもいいかと思った。