私と二人の物語
すぐに坂を下りてしまったので、会話はそこまでだった。

「じゃあ、明日は気をつけてね」

「あの、京都はたかが1時間の距離なんですけど」

つくしさんが苦笑した。

それでも、彼女は今夜の話に乗った。

「それは、それ」

私は笑い返した。

彼女は小さくため息をつきながら笑った。

私は二人に手を振って別れた。
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