私と二人の物語
そして今、同じ様に、先輩が私の前を歩いていた。

それも、あの時みたいに先輩には彼女はいなくて、これだけの人の中でも、私にとっては二人きりと同じで…

手を伸ばせば先輩に届く。


胸がドクンとした。


今日くらい…


ドクン…


私は先輩の肘を摘まもうと、そっと手を伸ばした。
< 132 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop