私と二人の物語
会場は神戸では大きなところで、私達はアリーナ席の前の方だった。

「おお、いい席だな」

「ほんとに…」

私は周りを見渡しながら、開場する前のこの空間を感じていた。

「武井、口開いてる」

「あ…」

二人で、吹き出した。


そんな感じで、ざわついた会場にいたけど、時間になって明かりが落とされると、ざわつきも大きくなって歓声も上がった。

そして、瞬間に全てを包み込んだ光の中で、コンサートは始まった。
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