私と二人の物語
私は、さあ聞ききます、という感じで、背筋を伸ばして、手を膝の上で軽く組んだ。
もちろん、聞かれるコトはわかっていた。
「美緒さん、その…」
私はそのまま待った。
「その、記憶の方は…どうだ?」
「やっぱり、そのことですよね」
私は少し間をあけた。
「まだ、何も」
私はそう言いながら軽く頭を振った。
「あ、すまん!すまん!」
勉さんが慌てた。
「ううん。気にしないで」
私は笑顔で言った。
「ただ…何かを思い出し掛けた時に、時々頭痛がするの」
ふと思い出して言った。
「そうなのか?」
「うん」
「それは記憶が戻りかけているということなのか?」
「わからないけど、そんな気がする」
「そうか…」
勉さんが、少し嬉しそうに笑った。
もちろん、聞かれるコトはわかっていた。
「美緒さん、その…」
私はそのまま待った。
「その、記憶の方は…どうだ?」
「やっぱり、そのことですよね」
私は少し間をあけた。
「まだ、何も」
私はそう言いながら軽く頭を振った。
「あ、すまん!すまん!」
勉さんが慌てた。
「ううん。気にしないで」
私は笑顔で言った。
「ただ…何かを思い出し掛けた時に、時々頭痛がするの」
ふと思い出して言った。
「そうなのか?」
「うん」
「それは記憶が戻りかけているということなのか?」
「わからないけど、そんな気がする」
「そうか…」
勉さんが、少し嬉しそうに笑った。