私と二人の物語
「えっと、別にないけど…」

「じゃあ、せっかくだ。篠田君との話も終わったところだから二人でお茶でもどうだ?」

私と篠田さんで少し顔を見合わせたが、

「じゃあ、せっかくです。スイーツの美味しいお店があるのでいかがです?」

と、彼が言った。

「そうですね。せっかくですから」

話の流れでそういうことになった。

私は、ちょっと身支度をということでお手洗いに行くと、悟に、今日は行くのが少し遅くなるとメールした。

「じゃあ、行きましょうか」

私は父に挨拶すると、篠田さんと二人で院長室を出た。
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