私と二人の物語
悟の言葉を聞いて、つくしさんが私の腕を掴んで立ち上がった。

私達は、悟を居間に残して、店の方から外に出た。

「ちょっと待ってて」

つくしさんは無表情にそう言うと家に戻り、しばらくして、私のバッグと上着を取ってきた。

私は目の前に突き出されたそれらを受け取った。
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