私と二人の物語
それからはまたしばらく、部屋に引き籠もることになった。

昨日までは、罪悪感から。

今日からは、喪失感から。

また、好江さんに心配をさせているのはわかっていたけど、美緒が亡くなった直後のこともあったし、好江さんには慣れていることかもしれない。


そんなある日、また好江さんがお客の来訪を告げた。

「どなた?」

「佐久間さんという女性の方です」

つくしさん…

「わかった。えっと、上がってもらって」

もう仕方ないと思った。

「わかりました」

好江さんが降りていくと、私は身だしなみを整えて下に降りた。

すると、好江さんが玄関に立って待っていた。

「佐久間さんは?」

「それが、外で待つとおっしゃられて」

「そっか…、わかった」

好江さんは奥に下がって行った。
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