私と二人の物語
「でも、あなたがあんなことをした理由は悟に聞いた。さっきもお墓まで案内してくれた」

「え?悟…さんが?」

「ちょっと…」

さすがに一瞬、彼女が怒ったけど、

「まあ、そっか…」

また拗ねたように横を向いた。

「もう、あなたには悟は関係ないもんね。…私も」

私は何も言えなかった。

「私ももう京都だから、そんなにしょっちゅう来られないの。私じゃ、悟を支えられない。その気持ちわかりますか?」

「私には、答える資格はないから…」

「はあ?」

そのセリフに、彼女は完全にキレた。
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