私と二人の物語
第15章
それからしばらく経って、少し気持ちも落ち着いてきて、外出もするようになった。

本当は、悟たちに何かで償わなければいけなかったのに、その方法が思い付かなかった。

勉さんも、きっと、怒ってる…

と、思ったけど、勉さんなら、悲しむだけだよね。

だから、余計に辛かった。

そして、このコトを相談できる人が誰もいなかった。

そんなことを考えていると、私は美緒を失った時のことを思い出していた。
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