私と二人の物語
あれから、篠田さんには、映画、食事、ドライブ、そしてmoonsproutのライブとか、いろんなところに誘ってもらった。

それが良い意味で慢性化すると、自分を責める気持ちや後悔を、深く沈ませることがないまま過ごせていた。

そんな雰囲気を見て、父も結婚への動きに弾みをつけたのだ。

篠田さんも、彼の中の気持ちの整理をつけたとは思えなかったけど、それを拒まなかった。

きっと、私を支えることを選んでくれたんだと思う。

だから、今、私達はここにいて、さっきの台詞。


でも、あれから1年半、今さら悟とどうにかなれるわけもなく、私ももう拒めなかった。

それに、これは最初から予定されたことだった。
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