私と二人の物語
篠田は軽くため息をつくと、それをまたテーブルに置いた。

部屋を見渡していて、ふと、二階が気になった。

一つ使わなくなったはずの部屋はどうなっているのだろう…

そう思って、彼は居間を出た。

階段を上がり掛けて、一瞬躊躇したが、彼は結局上がった。

上がったところの最初の左右が姉妹の部屋だった。

ドアにプレートが掛かっていたが、彼は右の部屋のドアを開けた。
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