私と二人の物語
私は少し、坂の上とか、周りを見渡した。

平日だけどそれなりに観光客らしき人々が散策しながら歩いている。

カップルもちらほら。

私は少しこの風景の中での賑やかさが心地良くなった。



「さて、帰るか」

私はさっきのような笑顔で坂をまた下り始めた。


中山手通りに出ると、よしおか珈琲の灯りが素敵な感じに輝いていた。

今日のところは寄らないけど、そのうち夜にも来ようと思った。

どちらかと言うと、この街は、昼より夜の方が好きだった。

この街の夜景は、ストリングスの音色で奏でられるBGMが流れているような気がするから。
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