私と二人の物語
私はホームボタンを押した。

画面の通知はやっぱりメールだった。

それを開くと、

《おはよう。今日もこっちに来てくれる予定?》

と、書かれていた。

少し微妙な書きぶり。

行っていいのか、悪いのか…

私はすぐに返事を書いた。

《おはよう。どうしたの?都合悪い?》

返事はそんなに間を置かずに来た。

《あ、ごめん。こっちに来る予定だったら、せっかくこの天気だから、今日は六甲に登るのはどうかなと思って。それなら六甲駅で待ち合わせすればいいし》

《ああ、そういうこと?うん!いいね!行きたい》

私はネガティブに受け取ったコトを反省しながらも、ほっとしていた。

悟とは、いつものように午後から、六甲駅の改札前で待ち合わせた。
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