私と二人の物語
翌日、約束の時間にハーバーランドに行った。

入り口は通路部分の壁が全面ガラス張りで、そのまま奥までガラス張りの吹き抜けの天井が続く。

私は中に入ると約束のモニュメントのところへ行こうとした。

「武井!」

私が建物の中に入るとすぐに北山先輩が声を掛けてきた。

また頭がズキンとしたが、前よりは軽くなってきた。

「お待たせしました?」

「いや」

さりげなくキメている服装の先輩は余裕のある雰囲気だった。

私はなるべく普通な感じの服装にしていた。


「奥の方にお勧めのカフェがあるんだけど、いろいろ見ながら行こうか」

「あ、はい」

私は素直に付いて行った。
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