鈍感過ぎる彼女の恋は。《完》
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「社長、本当にいいんですか?」
「問題ない。部屋もある。」
いや、そう言う問題じゃなくてですね…。
一事務員がいきなり社長秘書になっただけでも他の女子社員からの風当たりはきついって言うのに、社長と暮らしてるなんてバレた日にゃどうなることか…想像しただけで震える。
まぁ元から親しい女子社員がいるわけじゃない
けど…
あ、もしかして、だから私に白羽の矢が当たったのか。だとしたらいい人選かも。女同士の争いは本当に怖いからなー。
しかし親しいのが高本だけのあたしでも、同じ会社の人に自ら嫌われるような事はしたくない。それにそもそも一人暮らしがいい。
「社長、次の部屋が決まるまでよろしくお願いします。」
早く次の部屋を見付けて出て行こうと誓い、最近よく来るこの高級マンションのエントランスをくぐった。
相変わらず無駄に高い天井に、有名家具ブランドのソファ、お洒落な間接照明が磨き上げられた床に当たってとても洗練された雰囲気の空間を通り抜け、35階の最上階まで登る。
「社長、本当にいいんですか?」
「問題ない。部屋もある。」
いや、そう言う問題じゃなくてですね…。
一事務員がいきなり社長秘書になっただけでも他の女子社員からの風当たりはきついって言うのに、社長と暮らしてるなんてバレた日にゃどうなることか…想像しただけで震える。
まぁ元から親しい女子社員がいるわけじゃない
けど…
あ、もしかして、だから私に白羽の矢が当たったのか。だとしたらいい人選かも。女同士の争いは本当に怖いからなー。
しかし親しいのが高本だけのあたしでも、同じ会社の人に自ら嫌われるような事はしたくない。それにそもそも一人暮らしがいい。
「社長、次の部屋が決まるまでよろしくお願いします。」
早く次の部屋を見付けて出て行こうと誓い、最近よく来るこの高級マンションのエントランスをくぐった。
相変わらず無駄に高い天井に、有名家具ブランドのソファ、お洒落な間接照明が磨き上げられた床に当たってとても洗練された雰囲気の空間を通り抜け、35階の最上階まで登る。