鈍感過ぎる彼女の恋は。《完》
正体不明の感情
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気が付くとそこはもうバスルームではなく、目の前には白のシーツが広がっていた。
この肌触り…間違いない、私がこの前買ってきたシーツだ。
薄暗くてよく見えないけど、間違いなくここは社長の寝室で、私は社長のベッドに寝かされているようだ。
部屋の外で話し声がしたのでドアに手をかて、少し開けたところで止まる。
そうだ。私、さっき…社長と…。
思い出したら顔に熱が戻り、とてもじゃないけどそれ以上ドアを開けて出て行くなんて事出来ない。
ちらりと外を伺うと、電話で話しながらノートパソコンを触る社長の姿が見えた。
自然と視線が唇に行く。
…だめだ。社長の唇を見たらさっきの出来事が鮮明に蘇ってまたのぼせ上りそうになる。
どうしよう…
でもこのまま寝室を占領するわけにもいかないし。
うろうろしてると急にドアが開いて、
ヒッと小さな悲鳴をあげてしまった。
「何してるんだ?」
「いや、あの…」
「まぁいい。ちょっと出掛けてくる。今日は戻らないから、ベッド使っていいぞ。」
社長はそう言うと私の頭をひと撫でして、出て行ってしまった。
気が付くとそこはもうバスルームではなく、目の前には白のシーツが広がっていた。
この肌触り…間違いない、私がこの前買ってきたシーツだ。
薄暗くてよく見えないけど、間違いなくここは社長の寝室で、私は社長のベッドに寝かされているようだ。
部屋の外で話し声がしたのでドアに手をかて、少し開けたところで止まる。
そうだ。私、さっき…社長と…。
思い出したら顔に熱が戻り、とてもじゃないけどそれ以上ドアを開けて出て行くなんて事出来ない。
ちらりと外を伺うと、電話で話しながらノートパソコンを触る社長の姿が見えた。
自然と視線が唇に行く。
…だめだ。社長の唇を見たらさっきの出来事が鮮明に蘇ってまたのぼせ上りそうになる。
どうしよう…
でもこのまま寝室を占領するわけにもいかないし。
うろうろしてると急にドアが開いて、
ヒッと小さな悲鳴をあげてしまった。
「何してるんだ?」
「いや、あの…」
「まぁいい。ちょっと出掛けてくる。今日は戻らないから、ベッド使っていいぞ。」
社長はそう言うと私の頭をひと撫でして、出て行ってしまった。