鈍感過ぎる彼女の恋は。《完》
「蓮水様、時間がありません。
着ていただかなくては私が叱られます。」
「いや、だから、私は…」
「澄様でしょう?存じております。
こちらをお召しになって、これを響二様へお渡しくださいませ。」
誰かと勘違いされてるのかと思ったら、私の名前を知っている。蓮水社長の事を名前で呼ぶこの人は一体何者?
と驚く暇もなく、
「失礼します」
の言葉を合図に、残りの2人の女性がこちらに向かって来たと思ったら、1人に羽交い締めにされ1人に今着てる服を脱がされる。
何この状態。
驚きすぎて抵抗するのも忘れていたら、いつの間にかブラックドレスを身に纏った自分が室内の大きな鏡に映っていた。
その時間、わずか3分。
なんと軽くヘアセットとメイクまでされている。
「澄様、あとはこれを持って現場に向かって下さい。」
「あの……」
「急いでください。」
「……うー…わかりました。」
彼女の異様な圧力に負け、従う事しかできない。
渡されたのは小さな紙袋で、ちらりと見えた中身は品のいいベルベット素材の小さな箱。
きっともう一つの受取の品だ。
着ていただかなくては私が叱られます。」
「いや、だから、私は…」
「澄様でしょう?存じております。
こちらをお召しになって、これを響二様へお渡しくださいませ。」
誰かと勘違いされてるのかと思ったら、私の名前を知っている。蓮水社長の事を名前で呼ぶこの人は一体何者?
と驚く暇もなく、
「失礼します」
の言葉を合図に、残りの2人の女性がこちらに向かって来たと思ったら、1人に羽交い締めにされ1人に今着てる服を脱がされる。
何この状態。
驚きすぎて抵抗するのも忘れていたら、いつの間にかブラックドレスを身に纏った自分が室内の大きな鏡に映っていた。
その時間、わずか3分。
なんと軽くヘアセットとメイクまでされている。
「澄様、あとはこれを持って現場に向かって下さい。」
「あの……」
「急いでください。」
「……うー…わかりました。」
彼女の異様な圧力に負け、従う事しかできない。
渡されたのは小さな紙袋で、ちらりと見えた中身は品のいいベルベット素材の小さな箱。
きっともう一つの受取の品だ。