鈍感過ぎる彼女の恋は。《完》
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残念ながら彼女がソレイユに入ってくる事はなく、その前にエントリーを辞退していたので会う可能性もなくなった。
でも忘れられない。
俺は気持ちを入れ替え、死にものぐるいで業績を伸ばし、異例の速さで管理職に昇進した。
そこまできて自分の素性を明らかにし、あらゆる権限を手に入れた。
それからあの変態オヤジを辞めさせ、従業員の質を上げる取組もした。
利益になりそうな会社を買収している中で、丸菱商事に努める彼女を探し当てた。
偶然ではない。
彼女の夢は知っていたから、受けそうな企業は大体目星はつく。
彼女なら、この会社に行き着くだろうし、会社側も必ず彼女を気に入るだろう。
丸菱商事の社長は、オヤジの古い友人で、彼の仕事に対する姿勢や人柄は子供の頃から尊敬していた。
俺の予想は的中。彼女は丸菱商事にいたのだ。
何故か事務職だったけど、裏方に回る方を選んだのだろう。
そして俺は丸菱商事の社長になった。
買収して傘下に置こうと思っていたのだが、社長が俺に席を譲りたいと言ってくれたのだ。
残念ながら彼女がソレイユに入ってくる事はなく、その前にエントリーを辞退していたので会う可能性もなくなった。
でも忘れられない。
俺は気持ちを入れ替え、死にものぐるいで業績を伸ばし、異例の速さで管理職に昇進した。
そこまできて自分の素性を明らかにし、あらゆる権限を手に入れた。
それからあの変態オヤジを辞めさせ、従業員の質を上げる取組もした。
利益になりそうな会社を買収している中で、丸菱商事に努める彼女を探し当てた。
偶然ではない。
彼女の夢は知っていたから、受けそうな企業は大体目星はつく。
彼女なら、この会社に行き着くだろうし、会社側も必ず彼女を気に入るだろう。
丸菱商事の社長は、オヤジの古い友人で、彼の仕事に対する姿勢や人柄は子供の頃から尊敬していた。
俺の予想は的中。彼女は丸菱商事にいたのだ。
何故か事務職だったけど、裏方に回る方を選んだのだろう。
そして俺は丸菱商事の社長になった。
買収して傘下に置こうと思っていたのだが、社長が俺に席を譲りたいと言ってくれたのだ。