年上彼は大人すぎる
出会いまでの数分前
カラオケに行く日が来た。

私は久しぶりにお気に入りのスカートを穿いた。

スカートなんて学校以外で穿いてなかったな…いっつもズボンで…。

あ~なんか股がスースーする…たとえかたかなり悪いけど男が女装したらこんな思いをするんだろうな。

「(あっ!!そういえば留美に本返すの忘れてた!!今日の帰りでいっか…)」

私は留美から借りた携帯小説をかばんに入れた。


そのあとはただ音楽を聴い時間をつぶした。


待ち合わせ場所に行くまでもずっと歌う曲を聴いていた。


それからみんなで合流しカラオケに向かう。

「理那がスカート穿くなんて珍しい!!」

「ほんとだよね~。とうとう恋でもしたの??」


二人はまるで宇宙人を見るような目でこっちを見ている。


「違うから!!新しい恋をするためにだから!!」


「女の子らしさをアップして狙うのか~く~やるじゃん」

「そうそう、意外とかわいいじゃん」


なんかむかつくような感じがする…絶対に見返してやるんだからね!!

こいつらなんかよりも早く彼氏作ってやる!!


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