年上彼は大人すぎる
裸の男と一人の少女
ピンポーン

留美の家のチャイムを押した。

留美いるかな…?いなかったら健兄に渡しておくか。

ガチャッギィィィィィ

ドアが開いた。

…赤い髪がドアの隙間から出てきた。

そして上半身裸、下はジーパンで長い赤髪の…健ではない男が現れた。

もちろん留美のお父さんはこんなにいかつくないし筋肉もない。

やさしそうな人で髪も短髪だ。

こんな…こんなやつ留美の家族にはいないはずだ!!

「ま…間違えました…」

私は引き返そうとする。

「留美の友達だろ?本返しに来たんじゃないの?」

「えっ?」

「留美に頼まれたんだよ…もし理那って子が来たら家で待っててって言っとけってな…。ってか寒いから早くしろ!!」

その…赤髪の人は軽く震えながら、怒鳴ってくる。

留美の兄貴…の友達ってことか??

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