年上彼は大人すぎる
私は留美の家に入り、兄貴の部屋に向かう。

留美の部屋に行きたいとこなんだが、赤髪の男についていってるから入りずらい。

誰もいないらしい…。

私と赤髪の男は兄貴の部屋に入った。

多少広く、ベット、テレビ、ゲームと漫画ばっかり入った棚とクローゼットがある。


「「・・・」」

無言の時間が続く。

部屋には外を走る車の音と時計の針の音が響く。

ガチャッ

玄関のほうからドアが開く音がした。

きっと留美か兄貴だろう。

階段を駆け上がる音が聞こえてくる。

それと紙袋や、ビニール袋のこすれる音が聞こえる。

「莉那来てるジャン!!」

「よぉ!!…てか重い…」

部屋に飛び込んできたのは留美と留美の兄貴だった。

留美の兄は両手に大量の紙袋とビニール袋を持っていた。


「あのさ…留美…」

私は赤髪の人のことを留美に言おうとした。

「この長髪の赤髪?月沙(つかさ)って言うのよ。兄貴の友達で大学が一緒なのよ」

「オマエなんで上裸なんだよ」

留美の説明が終わると、兄貴のツッコミが入った。

確かに気になるかも…。







< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop