溺愛ペット契約~御曹司の甘いしつけ~


「俺たちの、新婚生活」

「えっ?」


新婚……? って、私たち、まだ結婚なんて……。


「別にネタ作りのためってわけじゃない。俺は出張に発つ前、お前と結ばれた時からずっと、結婚は意識していたんだ。お前にはこの先もずっと、そばにいて欲しいと思ってるから。……お前は、どうしたい?」


私は目を瞬かせて、言われた言葉の意味を頭の中でゆっくりかみ砕く。

これって、つ、つまり……私、今、プロポーズされてるの?

そう理解したはいいけど、今度は胸がドキドキして、苦しくて、返事をしようと思うのになかなか声が出せない。


「お前をこの手で幸せにする。必ず」


真摯で力強い眼差しで私を射抜くように見つめ、誓ってくれる蓮人。

私はコクっと頷いて、ようやく震える声を喉の奥から絞り出した。


「私も……蓮人と、結婚したい……です」


言葉にするとさらに胸が熱くなって、こらえきれなくなった私の目からぽろっと涙がこぼれる。

蓮人はそんな私の頭を優しく撫でると、蓮人自身も感極まったかのようなしみじみとした声で、「ありがとう」と呟いた。







ペットから、恋人へ。そして恋人から妻へと。

私たちの物語はまだまだ続くけれど、ひとまずここで、ハッピーエンド。

――続編のご要望は、RENこと甲斐蓮人まで、お願いします。









溺愛ペット契約~御曹司の甘いしつけ~

END


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