白い悪魔(仮)
第1話
平穏な日常
――――――キーンコーンカーンコーン…
学校のチャイムに目が覚めた
一時限目を受けていた筈だったのに、
ご飯も食べずに放課後へと知らないうちに過ぎていたらしい
欠伸を噛み締めていると、ズボンのポケットに入っている スマホがバイブで震えた
画面を確認すると昔馴染みの名前が表示されていた。
「・・・何?」
「おっ、起きたなら一度理事長室に来い」
と、呼び出されたので理事長室に向かって
ドアの前に来ていた
ノックが面倒なので、省略して扉を開けた。
「何だ、ノックも無しに…って翔湊(かなた)か」
「呼び出したのは、お前だろ?」
腐れ縁で長い付き合いだが、こいつは少し面倒なのだ
「翔湊、お前にトリップしてもらう」
「はぁ!?」
ついに、こいつの頭は逝ってしまったらしい....
こいつの こういう突発的な発想は、
絶対にロクなことが無いから嫌なのだ
「断る」
「元々、その答えは把握済みだ」
そう言った瞬間、僕の足元に魔法陣が発動した
・・・どうやら、僕には拒否権無いようなので抵抗はしなかった。
僕は、魔法の光と共に消えた。。。