白い悪魔(仮)
爽やかな風が吹く事に違和感を感じて
目を開けると、真上に広がるのは木ばかりだった
どうやら僕は、森の中にいるみたいだ
そして 少し蒸し暑い頃から 何となく5月ぐらいな気がした。
まず、身の周り……さっきまでは 学校にいたから制服だったけど
服装は僕の家に伝わる袴と両親から受けずいた二振りの刀、両足には拳銃、これは護身用だから滅多には使わない。
これは多分、理事長であるリオの気遣い
そして、見知らぬ場所に送り付けたのも 僕のため
だから、この経験は僕にとって必ず利になる その先の道を歩み続ける他の選択肢は無い。
森の出口を目指すため、足を進めた。