白い悪魔(仮)
新選組と入隊試験
暫く、街を散策するが...
やはり ここは江戸時代の末期
さっき女性が京都弁で話してたから
幕末の京都だとわかった。
これから、どうしようかと悩んでいると
大きい門があった
閉まっているけど ここの敷地は
大分広いだろうなぁと思いながら見ていくと、デカデカとした大きい看板に«壬生浪士組»と書かれていた
ということは、今で言うと新撰組の屯所なんだと分かった
この時代で活躍した 芹沢鴨と近藤勇が率いる 誠の心を貫いてきた人々たち
そういうのに とても興味ある
父さんと母さんから受け継いで来た国を護る者として
...もしかしたら、新撰組に入る事で
たくかんの事が学べるかもしれない
その為には、入隊か
まぁ刀くらいなら扱える、実際持ってるし
強い決意と共に 門を潜ることにした
「あの、ここに何か用ですか?」
童顔な焦げ茶の髪色をした、青年がいた
ずっと見ていたから不審に思われたかもしれない。
「僕、し..壬生浪士組に入隊したいんです」
「そうだったんですね、ならこちらへどうぞ」
にっこりと笑った青年だが
何となく 強いオーラがある気がする
もしや、1番隊の沖田総司かもしれないな。
「あの、もしかして...貴方は沖田総司さんですか?」
「おや、僕の事ご存知なんですね」
やべ、少し警戒させてしまったか?
「いや、僕 沖田さんに憧れていたので知ってました。」
嘘だけど...
「そうだったんですね、僕は 沖田総司です。君は?」
「申し遅れました、僕 蒼鷹 翔湊と言います」
紙に 名前を書いて渡した
僕の名前 珍しいから よくそうしているが
この時代に 名刺なんて渡すと怪しまれるので 辞めた。
「珍しい名前なんですね」
「よく言われます」
彼と会話している中、襖の前に止まると
スパーーーンっ!!と思いっきり 開けた
襖、壊れそう...
「うるせぇっ、総司 もっと静かに入れぇっ!!!」
...怒鳴りたい気持ちはわかるけど、怒鳴り声が凄まじかった。
黒髪に冷静そうな男性
沖田さんとの仲良さから 何となく土方歳三なのではないかと思った